Gitの基本操作チートシート
Gitはバージョン管理システムで、コードの変更履歴を記録したり、複数人で共同作業を行う際に役立ちます。ここでは、よく使う基本的なコマンドをまとめました。
1. リポジトリをコピーする: git clone
既存のGitリポジトリをローカル環境にコピー(複製)します。これによって、リポジトリの全履歴とファイルがダウンロードされ、作業を開始できます。
Bash
git clone <リポジトリのURL>
例: GitHubにあるリポジトリをクローンする場合
Bash
git clone https://github.com/ユーザー名/リポジトリ名.git
2. 変更をステージングする: git add
ファイルに加えた変更を、次のコミットの対象として「ステージングエリア」に追加します。コミットしたい変更だけを選ぶことができます。
- すべての変更をステージングする:
git add . - 特定のファイルをステージングする:
add <ファイル名>
例:index.html
の変更をステージングする場合Bashgit add index.html
3. 変更を確定する: git commit
ステージングエリアに追加された変更を、1つのまとまりとしてリポジトリの履歴に記録します。コミット時には、その変更内容を説明するメッセージを必ず含めます。
Bash
git commit -m "コミットメッセージ"
例: ユーザー登録機能を追加した際のコミット
Bash
git commit -m "Add user registration feature"
4. ブランチを切り替える: git checkout
/ git switch
作業するブランチを切り替える際に使用します。Git 2.23以降では git switch
が推奨されていますが、git checkout
も引き続き利用できます。
- 既存のブランチに切り替える:
git checkout <ブランチ名> # または git switch <ブランチ名>
例:develop
ブランチに切り替える場合git checkout develop
- 新しいブランチを作成して切り替える:
git checkout -b <新しいブランチ名> # または git switch -c <新しいブランチ名>
例:feature/new-design
という新しいブランチを作成して切り替える場合git checkout -b feature/new-design
- ローカルブランチとリモート追跡ブランチをすべて表示する:
git branch -a
またはgit branch --all
コマンドを使用することです。このコマンドは、ローカルに存在するすべてのブランチと、リモートリポジトリが持っているブランチのローカル追跡(トラッキング)参照を表示します。
5. ブランチをリモートにプッシュする: git push
ローカルリポジトリでのコミット履歴を、リモートリポジトリ(GitHubなど)にアップロードします。新しいブランチを初めてプッシュする際には、通常 -u
オプションを使って上流ブランチを設定します。
- 現在のブランチをリモートにプッシュする:
git push
- 新しいブランチを初めてプッシュし、上流ブランチを設定する:
git push -u origin <ブランチ名>
例: ローカルのfeature/login
ブランチをリモートにプッシュし、追跡設定をする場合git push -u origin feature/login
その他の便利なコマンド
- 現在のリポジトリの状態を確認する:
git status
- コミット履歴を確認する:
git log
- リモートリポジトリの変更をローカルに取り込む:
git pull
これらのコマンドを覚えておけば、Gitを使った基本的なバージョン管理はスムーズに行えるはずです。